コレステロール関連ちょっと前のブログで”薬でのコレステロール値の下げすぎは危険? ” という研究報告をご紹介しました。 (今回はメールマガジンと同じ内容です) そこで ”コレステロールが高い人には どんなサプリメントがお勧めなの?” というご質問を頂いたので、 今日はコレステロールを下げる働きがある サプリメントについてご紹介したいと思います。 あまり耳慣れない言葉が沢山出てくるかもしれませんm(__)m でも臨床的にもしっかりとデータがあるものや、 医薬品と同じような成分を含むものなど、 色々とあるんですよ。 ◆紅麹 紅麹にはモナコリンという成分が含まれ、 コレステロールの合成に必要なHMG-CoAという酵素 の働きを阻害し、コレステロールを低下させる。 これは現在使われている スタチン系といわれる医薬品と同じメカニズム。 臨床的には、総コレステロール値を10~20%、 LDLコレステロールを20~30%低下させたとの報告がある。 ◆EPA・DHA 魚油に含まれる成分で、 コレステロール値や中性脂肪を下げる働きがある。 同様の成分を含む医薬品もある。 臨床的には、LDLコレステロール値を5~10%低下させ、 中性脂肪値を25~30%低下させたとの報告がある。 ◆ニンニク 古くから滋養強壮の働きがあるとされているが、 コレステロール値を下げる働きも言われている。 臨床的には、総コレステロール値が4~12%低下したとの報告がある。 ◆植物ステロール コレステロールと似た構造をしていて、 コレステロールの吸収を抑え、コレステロール値を低下させる。 臨床的には、総コレステロール値が10%、 LDLコレステロール値13%低下したとの報告がある。 ◆キトサン エビやカニなどの甲殻に含まれる。 体内では消化されず、いわゆる動物性の食物繊維。 コレステロールを低下させるためにはかなりの量が必要。 ◆大豆たんぱく質 大豆たんぱくや大豆イソフラボン、大豆の食物繊維が 共同してコレステロール値を下げる働きがある。 1日平均47gの大豆たんぱくを摂取することで、 臨床的には総コレステロール値が9.3%、 LDLコレステロール値が12.9%低下するとの報告がある。 ◆トコトリエノール ビタミンEの一種であり、強力な抗酸化作用がある。 臨床的には総コレステロール値が10~13%低下したとの報告あり。 その他 ◇ローヤルゼリー ◇冬虫夏草 ◇レシチン ◇納豆キナーゼ などなど。 また特定保健用食品としても ▼サイリウム種皮由来の食物繊維 ▼低分子化アルギン酸ナトリウム が含まれた食品など色々と販売されています。 さてここで注意したいのが、 すでに医薬品を飲んでいる人! これらのサプリメントを摂ると、 薬の働きを強めすぎてしまったり、 副作用が出やすくなってしまったりする危険性があります。 (詳しくは下記の関連メルマガを読んで下さいね☆) それこそコレステロール値を 下げすぎてしまうかもしれませんね。 働きがしっかりしているサプリメントほど 注意する必要があります。 薬を飲むことに不安がある人は 医師に相談してみて下さいね。 それにしても、 かなり多くの種類のサプリメントがあって 自分で選ぶのはなかなか難しいですよね。 私が行っている”オーダーメイドサプリメント”では、 普段の食生活や体調や体質をお聞きしているので、 例えば、普段疲れがたまっている人には「ニンニク」。 食事で魚を食べる機会が少ない人には「DHA・EPA」 など色々な要素を考えて、 サプリメントをデザインしています。 【引用】 サプリメント事典:平凡社 医療従事者のための機能性食品ガイド:講談社 サプリメントアドバイザー必携:薬事日報社 ◆ 過去の関連メルマガ ------------------------------------------------- 特保やサプリの飲み合わせ =医療現場編= サプリメントの飲み合わせ |